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レーザーは波長・位相が揃った特殊な光であり、「より微細に」「より精密に」を得意としますので、新たな価値創造の可能性を秘めた魅力的なツールです。

レーザーは切断や穴あけなどの加工分野にとどまらず、「5G」でお馴染みの通信分野や、眼科治療に代表される医療分野 などにも利用されており、活躍の幅が広い最先端の技術分野です。


Pulse Laser Deposition (PLD)とは基板上に薄膜を形成する手法の一つです。薄膜の材料となる物質にレーザーを照射することでレーザーの高いエネルギーにより物質をプラズマ化し、放出される粒子を基板上に堆積させることで薄膜が形成されます。PLDは、現在の超伝導線材の作製にも実用されており、現在も新しい薄膜や材料開発に向けて世界中で盛んに研究されている技術です。



光渦とは軌道角運動量をもつ特殊な光のことです。一般的なレーザー光が平面の波面(同位相面)を有するのに対し、光渦はらせん波面を描きます。これまで光ピンセットにおける回転運動を誘起するといった応用が実証されていますが、近年、光渦をレーザープロセスに展開する研究が注目されています。我々の研究室では、光渦を利用したマイクロ粒子の合成と制御や金属膜への光渦照射による加工メカニズムの解明を図っています。